恋慕(読み)れんぼ

精選版 日本国語大辞典 「恋慕」の意味・読み・例文・類語

れん‐ぼ【恋慕】

[1] 〘名〙
① (━する) 異性を恋い慕うこと。恋い焦がれること。
※権記‐正暦四年(993)七月二九日「三朝為輔佐之臣、朝家所重也、洛陽士女〔聞〕薨逝而皆恋慕矣」
日葡辞書(1603‐04)「ヒトヲ renbo(レンボ) スル」 〔後漢書‐西域安息国伝〕
② 世阿彌の能楽論で、能の音曲の曲趣を分類したうちの一つ。柔和なうちにあわれを含んだ曲趣で、紅葉にたとえられる。
※五音曲条々(1429‐41頃)「音曲に祝言、幽曲、恋慕、哀傷闌曲の五音曲、是あり〈略〉恋慕と云は、是も、にうわなる内にあはれをそへたり」

こい‐した・う こひしたふ【恋慕】

〘他ハ四〙 そばに行きたいといちずに恋しく思う。恋慕(れんぼ)する。思いこがれる。恋いしのぶ。
太平記(14C後)一一「三年余り恋慕(コヒシタヒ)しが」

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デジタル大辞泉 「恋慕」の意味・読み・例文・類語

れん‐ぼ【恋慕】

[名](スル)特定の異性を恋い慕うこと。「恋慕の情」「人妻恋慕する」「横恋慕
尺八曲「鈴慕れいぼ」の異称
[類語]横恋慕愛する惚れる恋する好くめる焦がれる思う慕う愛慕する惚れこむれる見惚れる惚れ惚れ一目惚れ懸想けそう目尻を下げる思いを掛ける気がある惚れっぽい多情浮気移り気気が多い熱し易く冷め易い気移り心移り色気違いマダムキラーレディーキラー好き者助平すけべい漁色女好き男好きプレーボーイ女たらし女殺し好色好色家色好み鼻下長びかちょう手が早いちゃら浮気者艶福艶福家放蕩ほうとう蕩児とうじ遊蕩ゆうとう色魔女狂い男狂い恋愛愛恋あいれん恋情れんじょう思慕しぼ眷恋けんれん色恋いろこい慕情ぼじょう恋心初恋狂恋悲恋片恋片思い岡惚れ失恋ラブアムールアモーレロマンス

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普及版 字通 「恋慕」の読み・字形・画数・意味

【恋慕】れんぼ

恋いしたう。〔三国志、魏、満伝〕汝南の兵民戀し、大小相ひゐ、路に隨し、禁止すべからず。~詔して、をして親兵千人を將(ひき)ゐて、自ら相ひ隨はしむ。

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