普及版 字通 「怱(漢字)」の読み・字形・画数・意味
11画
(異体字)怱
9画
[字訓] あきらか・いそがしい
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(そう)。〔説文〕十下に「多遽(たきよ)にしてたるなり」とし、を亦声とするが、は窓の形。怱遽の意には匆(そう)・怱(そう)を用いる。は聡明。金文に玉器の「衡(そうかう)」のを、心の形にしるし、もと聡明をいう字であろう。怱をまた略して匆に作ることがある。
[訓義]
1. あきらか、さとい。
2. 怱と通じ、いそがしい、あわてる、にわか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 イソガハシ・タダス・イソグ・ヤスシ・シバシバ
[声系]
〔説文〕に声として・(聡)・(総)など十字を収める。は通孔で窓、は明察の意がある。は総合、綜と声義が近い。
[語系]
tshongとtshengは声が近い。匆はの俗字。早tzu、(草)tsuと声近く、怱遽はその通用の義。
[熟語]
遽▶・▶・卒▶・忙▶・明▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報