志賀谷村(読み)しがやむら

日本歴史地名大系 「志賀谷村」の解説

志賀谷村
しがやむら

[現在地名]山東町志賀谷

北方きたがた村の東、長岡ながおか村の西の丘陵平地に立地。近世中頃までは志加江しがえ村と称した。天文元年(一五三二)六月五日の京極加州書状(長岡区有文書)に、この年於方おかた井を完成させた佐々木黒田氏領三ヵ村のうちに「志賀谷村」がみえる。慶長検地では高九九九石余(「正徳三年郷村高付帳」中村文書)。慶長七年(一六〇二)旗本水野領となり(「寛政重修諸家譜」など)、当村に代官所が置かれた。以降幕末まで同領。寛永石高帳・正保郷帳には志加江村とみえ、高九九四石余。醒井さめがい宿(現米原町)に助郷高九九九石で出役(「醒井町助郷帳」醒井文書)。於方井は西山にしやま村に取水口があり、小座こざ(天野川支流)の水を西山村加勢野かせの村を経て当村に引いたが、長岡村が新底樋を設けて同井水を引いたため享保一一年(一七二六)・天保五年(一八三四)などの水論では、いずれも長岡村の取水が禁止されている(長岡区有文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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