御山の大将(読み)オヤマノタイショウ

デジタル大辞泉 「御山の大将」の意味・読み・例文・類語

おやま‐の‐たいしょう〔‐タイシヤウ〕【御山の大将】

子供の遊びの一。山なりに盛られた土の上に、数人が先を争って登り、先頭の者があとから来る者を突き落とし、「お山の大将われ一人」と言って誇る。
狭い範囲の中で自分が一番だと得意になっている人のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「御山の大将」の意味・読み・例文・類語

おやま【御山】 の 大将(たいしょう)

① 子供の遊びの一つ。低い盛り土などの頂上に他を押しのけて登った者が、「お山の大将おれ一人」と叫びながら、あとから来る者を突き落とそうとする遊び。
※歌舞伎・網模様燈籠菊桐(小猿七之助)(1857)二幕「ト此内日吉丸、一人をふまへて、〈略〉つかつかと上り『お山の大将おれ一人』」
② わずかな成功を誇り得意がる人のたとえ。小さな世界でいばりちらす人。
人情本・明烏後正夢(1821‐24)序「戯作に立ちよる花の蔭、お山(ヤマ)の大将(タイシャウ)一夜、瓦燈のもとにつくねんと」

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