精選版 日本国語大辞典「成功」の解説
せい‐こう【成功・成効カウ】
じょう‐ごう ジャウ‥【成功】
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平安時代に行われた売官制度。朝廷に私財を献じて、各種の造営、大儀などの功(こう)を成し遂げた者に、官職を授与すること。成功に近い制度としては奈良時代の「贖労(しょくろう)」があるが、律令(りつりょう)制の衰退した平安中期以降、国費の不足を補うため、とくに盛んに行われた。国司の任期満了後、成功により重任(ちょうにん)される「重任の功」はその代表。また寺社に官を与え、寺社が功を募り、造営料にあてることもあった。
[渡辺直彦]
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…その結果,国司とくに国守は,あらゆる手段を講じて国内から徴収した財物のうち,規定の数量を国庫と中央に納めれば,残余はすべて私財とすることができる,いわば徴税請負人的な存在となり,国守の地位は制度上の給与以外に莫大な収入が期待できるものとなった。10世紀ころから遥任国守に対して,任地にあって吏務についての責任を負っている国守または権守,介などを受領(ずりよう)と呼ぶことがしきりに行われるようになり,受領の権限がひとり強大となって,それ以下の任用国司との地位の懸隔がしだいに大きくなったが,この受領の地位をめぐってしきりに競望が行われ,またその重任(ちようにん),成功(じようごう)を目ざして激しい運動が展開されるようになったのは,まったくその莫大な収入への期待によるものであった。また国司の地位がやはり10世紀ころから盛行するようになった年官(ねんかん)の主たる対象となり,あるいは院宮分国や知行国のごとき制度が行われるようになったのも,やはり国司の地位がきわめて大きな収入源とみなされるようになったためである。…
…【梅原 郁】
[日本]
国家の財政制度として,公然と希望者を募り,任料,叙料を納入させて任官,叙位を行う売官・売位制度が,平安時代を中心に鎌倉時代に及んで行われた。年官,年爵および成功(じようごう),栄爵がそのおもなものである。いずれも平安時代に入って調・庸の粗悪化,未納が増加し,国家財政が困難になるとともに食封(じきふ)に頼っていた皇族,貴族の経済も窮乏したため,その弥縫(びほう)策の一つとして,前者について成功,栄爵,後者について年官,年爵が成立した。…
※「成功」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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