御宮下町(読み)おみやしたまち

日本歴史地名大系 「御宮下町」の解説

御宮下町
おみやしたまち

[現在地名]水戸市みや町一―二丁目

水戸城の南にある東照とうしよう宮の前面東西に通じる町。東は銀杏いちよう町、西は番所と柵門を境に奈良屋ならや町。

水府地名考」に「この所は昔は町家なく松並なとありて奈良屋町より柵町への往来なるへし元和中常磐山に東照宮御勧請ありて後少しく人家もありて与力なと住せしと見ゆ」とあるが、同書記載の加藤賢安所蔵筆記の寛永一六年(一六三九)一二月一四日の項には「小倉庄兵衛屋敷の前より御宮の所虎口の間に町屋敷ワリ可申」とあり、この時初めて町家が置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android