御大(読み)オンタイ

デジタル大辞泉 「御大」の意味・読み・例文・類語

おん‐たい【御大】

《「御大将」の略》仲間団体首領一家や店の主人などを親しんで呼ぶ語。

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精選版 日本国語大辞典 「御大」の意味・読み・例文・類語

お‐だい【御大】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① (「だい」は「大黒(だいこく)」の略) 僧侶の妻の俗称
浄瑠璃・三荘太夫五人嬢(1727)誓文の段「其方は坊(ぼん)のお大ぢゃの」
② (「だい」は「大尽(だいじん)」の略) 金持ち。財産家
俚言集覧(1797頃)「伊勢長島辺豪富をおだいといふ又所々にて大臣といふ」

おん‐たい【御大】

〘名〙 (「おん」は接頭語。「大」は「大将(たいしょう)」の略) 一つの団体や仲間の中で、中心的な地位にある人を親しみをこめて、または気軽な感じでいう語。かしら。親分。大将。〔改訂増補や、此は便利だ(1918)〕
※椎の若葉(1924)〈葛西善蔵〉「路地を曲ったところ〈略〉内田屋の御大に会ひ」

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