精選版 日本国語大辞典 「張合」の意味・読み・例文・類語
はり‐あい ‥あひ【張合】
〘名〙
※平家(13C前)一「うちあひはりあひしけるほどに、目代師経が秘蔵しける馬の足をぞうちをりける」
※彼女とゴミ箱(1931)〈一瀬直行〉似顔かきY「女を中においてのハリアヒか」
② 努力しようとする気持に対して、てごたえがあること。かいがあること。
※仮名草子・大仏物語(1642)下「万事かなはぬ所をかなへんとおもふ心が、はりあひになりてこそ味(あじわひ)もあれ」
③ その時のはずみ。なりゆき。
はり‐あ・う ‥あふ【張合】
〘自ワ五(ハ四)〙
① 互いに負けまいとして、競い合う。せり合う。対抗する。
② 一人の異性をめぐって恋を争う。
※浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)上「此前我とはり合た、阿波の大尽平(ひら)といふ者」
③ (撲合) なぐり合う。たたき合う。
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