西鶴織留(読み)サイカクオリドメ

デジタル大辞泉 「西鶴織留」の意味・読み・例文・類語

さいかくおりどめ【西鶴織留】

浮世草子。6巻。井原西鶴の第2遺稿集。北条団水編。元禄7年(1694)刊。町人の経済的成功談などを集めたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「西鶴織留」の意味・読み・例文・類語

さいかくおりどめ【西鶴織留】

浮世草子。六巻。井原西鶴の第二遺稿集。北条団水編か。元祿七年(一六九四)刊。成稿は、「本朝町人鑑」の内容を持つ巻一、二が元祿元年ごろ、巻三~六の「世の人心」が元祿二、三年ごろか。巻一、二は「日本永代蔵」を直接うけつぎ、当時の経済状況の中で生まれる町人層の悲喜劇を小説的に描くが、巻三~六は、より広い視野から町人のさまざまな生きざまを随想的に把握している。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西鶴織留」の意味・わかりやすい解説

西鶴織留
さいかくおりどめ

浮世草子井原西鶴作。6巻5冊。元禄7 (1694) 年刊。『本朝町人鑑』 (2巻) 9話と『世の人心』 (4巻) 14話とから成り,『日本永代蔵』『世間胸算用』と合せて町人物3部作を形成する。西鶴没後,門人の北条団水によって編まれた。

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