弓矢・弓箭(読み)ゆみや

精選版 日本国語大辞典 「弓矢・弓箭」の意味・読み・例文・類語

ゆみ‐や【弓矢・弓箭】

〘名〙
① 弓と矢。弓または矢。きゅうせん。
書紀(720)神代上(寛文版訓)「手(て)弓箭(ユミヤ)を握(と)り、親(みつか)ら迎(むか)へて防禦(ふせ)きたまふ」
② 転じて、武器。兵器干戈(かんか)
③ 弓や矢など武器に関する方面。武芸武道。軍事。弓矢の道。
平家(13C前)四「ただいまここをわたさずは、ながき弓矢の疵なるべし」
④ 弓や矢を取る身。また、その家。武士武家。武門。
曾我物語(南北朝頃)五「ゆみやの法には、命をば塵芥よりもかろくして、名をば千鈞よりもおもくせよと」
⑤ 弓矢による戦い。いくさ。戦争。
※伊達日記(1600頃か)中「御弓矢の勝負を以御滅亡は世上の習に候間、是非共御対戦可成由」
⑥ 神社の随身門(ずいじんもん)に安置してある像の左方のもの。矢大臣。
※雑俳・柳多留‐一七(1782)「おもてはわらじうら門は弓矢なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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