干戈(読み)カンカ

デジタル大辞泉 「干戈」の意味・読み・例文・類語

かん‐か〔‐クワ〕【干×戈】

《「たて」と「ほこ」の意》
武器。また、武力。「干戈に訴える」
戦争
「十に余る大国は…相闘って―のやむ時がない」〈中島敦弟子
[類語]有事戦時非常時乱世事変革命戦争非常いくさたたか戦役せんえきえきへい兵馬へいば兵戈へいか会戦合戦かっせん交戦戦火兵火戦乱兵乱戦雲戦塵せんじん戦禍せんか大戦戦闘

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精選版 日本国語大辞典 「干戈」の意味・読み・例文・類語

かん‐か ‥クヮ【干戈】

〘名〙
① 干(たて)と戈(ほこ)。武器。また、武力。
将門記(940頃か)「人馬膏肥にして、干戈皆具せり」 〔春秋左伝‐昭公元年〕
② たたかい。戦争。
続日本紀‐霊亀元年(715)九月庚辰「干戈之主 継基 貽厥後昆 克隆鼎祚
蘭東事始(1815)下「何んぞ戦乱・干戈の間にしてこれを創建し、此盛挙に及ぶのいとまあらんや」 〔史記‐平準書〕

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普及版 字通 「干戈」の読み・字形・画数・意味

【干戈】かんか(くわ)

たてとほこ。武器。戦争。〔史記、伯夷伝〕伯夷・叔齊、馬を叩(ひか)へて諫めて曰く、死してらざるに爰(ここ)に干戈にぶ。孝と謂ふべきか。臣を以て君を弑す。仁と謂ふべきかと。

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