平安遺文(読み)へいあんいぶん

改訂新版 世界大百科事典 「平安遺文」の意味・わかりやすい解説

平安遺文 (へいあんいぶん)

平安時代古文書などを編年的に編集した史料集。竹内理三編。古文書編(11巻),金石文編(1巻),題跋編(1巻),索引編(2巻)よりなる。古文書編は1947年以来漸次刊行され,57年の第9巻で一応終結したが,以後の拾遺・補遺続・新補(第10巻,1962)および新続補遺(第11巻,1976改訂版)を合わせると,天応1年(781)より元暦2年(1185)に至る約400年間の5530通の文書を収める。金石文編(1960)はおよそ600点の金石文およびその逸文など,題跋編(1968)はおよそ3000点の題跋を収める。索引編(1978)は上巻人名地名下巻に寺社名・件名の索引を収める。
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百科事典マイペディア 「平安遺文」の意味・わかりやすい解説

平安遺文【へいあんいぶん】

平安時代の古文書・金石文などを,編年で編集した史料集。竹内理三編。1947年以降漸次刊行され,1976年の新続補遺刊行により完結。その後1978年・1980年に索引編が刊行された。古文書編11巻・古文書編新続補遺1巻・金石文編1巻・題跋編1巻・索引編2巻からなる。古文書編には781年から1185年に至る約5500通の文書が収録され,金石文編の約600点,題跋編の約3000点とあわせ,平安時代史研究のための基本史料がほぼ網羅されている。

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