上巻(読み)うわまき

精選版 日本国語大辞典 「上巻」の意味・読み・例文・類語

うわ‐まき うは‥【上巻】

〘名〙 文書礼紙(らいし)の外をさらに包んだ紙。
平家(13C前)七「はじめはありともみえざりし一首の歌、願書(ぐゎんじょ)のうは巻にできたり」

じょう‐かん ジャウクヮン【上巻】

〘名〙 (古くは「じょうがん」) 上・下または、上・中・下に分かれている書物最初の巻。
言国卿記‐文明六年(1474)閏五月一五日「古今上巻書はて了」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の上巻の言及

【懸紙】より

…その上をさらに別の友紙で包み,うわ書きを加え必要に応じて封をして相手方に届ける。これを封紙というが,中世の書札礼では上巻(表巻)(うわまき)といい立紙(たてがみ)とも称している。本紙,礼紙は料紙を横に使うが,封紙は縦に使うから立紙という。…

※「上巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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