川尻遺跡(読み)かわしりいせき

日本歴史地名大系 「川尻遺跡」の解説

川尻遺跡
かわしりいせき

[現在地名]城山町川尻 谷ヶ原

津久井郡内を東流してきた相模川が、相模野台地に出て大きく屈曲して南流し始める、その北岸の標高一四三メートル前後の河岸段丘上にある縄文時代中―後期の遺跡。遺跡の範囲は正確には不明であるが、東と南は相模川とその支流を望む崖線に面し、北は県道に区切られ、その背後には丘陵が迫り、西は現在の町営住宅から県営浄水場に至る。東西に細長く広がる広範囲な遺跡と思われる。昭和五年(一九三〇)敷石住居が発見、調査され、その個所を含めた一帯が国の史跡に指定された。その報告によれば「民有二二筆の内に石敷の埋没の認められるところ約三十余個所あり」とされ、敷石ないしは配石遺構を主体とするものと想定された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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