島津斉宣(読み)しまづ なりのぶ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「島津斉宣」の解説

島津斉宣 しまづ-なりのぶ

1774*-1841 江戸時代後期の大名
安永2年12月6日生まれ。島津重豪(しげひで)の長男。天明7年(1787)15歳で薩摩(さつま)鹿児島藩主島津家9代となる。文化4年樺山主税(かばやま-ちから),秩父太郎を家老に起用し,人事一新,藩校改革,前代の政策廃止など緊縮政策をすすめる。重豪の怒りをかい,近臣を大量処分され(近思録崩れ),6年隠居させられた。天保(てんぽう)12年10月13日死去。69歳。初名は忠尭(ただたか)。通称は又三郎。号は渓山

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「島津斉宣」の解説

島津斉宣 (しまづなりのぶ)

生年月日:1773年12月6日
江戸時代後期の大名
1841年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の島津斉宣の言及

【近思録崩れ】より

…江戸時代後期,薩摩藩の事件。1787年(天明7)斉宣が島津家27代の封をついだが,前代重豪(しげひで)の開化進取政策により財政は破局に向かっていた。斉宣は1807年(文化4)近思録派(《近思録》を愛読し,実践を重んずる党派)を起用し,徹底的な緊縮政策を実施し,重豪の新規政策をことごとく破却した。激怒した重豪は翌08年樺山・秩父ら50人ばかりの党類に切腹,遠島,寺入りを命じ,斉宣を隠居させて孫の斉興に襲封させた。…

※「島津斉宣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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