島勝浦(読み)しまかつうら

日本歴史地名大系 「島勝浦」の解説

島勝浦
しまかつうら

[現在地名]海山町島勝浦

島勝半島の北東部にあり、北東の出崎によって太平洋の荒波を防ぎ、集落は湾奥に密集し、漁業を営む。「神鳳鈔」などに南船越みなみふなこし御厨がみえるが、この船越しろ浦のすぐ南にあり、「紀伊続風土記」には「船越といふ小名ありて家一軒あり、神鳳鈔に見えたる船越御厨是ならむか、然れハ此地島勝浦の本村なるへし」と記す。貞和二年(一三四六)四月二〇日の荘司文書(荘司都盛氏旧蔵)に「勝浦の助との」と記されている。慶長検地高目録(和歌山県間藤氏蔵)に「勝浦村」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報