届(漢字)

普及版 字通 「届(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(旧字)
8画

[字音] カイ
[字訓] いたる・とどける

[説文解字]

[字形] 会意
旧字はに作り、尸(し)+(かい)。は〔説文〕十三下に「(つちくれ)なり」、その前条に「は塊なり」という。は〔説文〕八上に「行くことならざるなり。一に曰く、極なり」とするが、字の形義が明らかでない。〔詩、大雅〕に「侯(こ)れ作(のろ)ひ侯(こ)れ(いの)ること (きは)まること靡(な)く究(つ)くること靡し」と究極の意とする。は尸(屍体)を深く土中に埋め、その呪力の及ぶことを断つ意であろう。

[訓義]
1. いたる、きわまる、あたる。
2. ゆきなやむ。
3. 国語で、とどく、とどける。

[古辞書の訓]
名義抄 イタル・ヨル・キハム・キハマル・トツグ・フグリ 〔字鏡集〕 イタル・キハマル・ヨル・トホク・トツグ・ヤ・イヘ・フグリ

[熟語]
届期届候・届時届満届路
[下接語]
夷届・遠届・致届・天届・不届・攸届

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報