小神社(読み)こづちじんじや

日本歴史地名大系 「小神社」の解説

神社
こづちじんじや

[現在地名]大槌町上町

四日よつか町の西外れの山中鎮座。祭神日本武尊。旧村社。もと小鎚川の上流明神平みようじんだいらにあり、のちいちわたり古明神こみようじんに移され、現在地には寛永六年(一六二九)の遷宮と伝える。明神平の古社地周辺にはおびただしい鉱滓の散乱がみられる。「御領分社堂」によると、小鎚大明神の社は一間四面板葺、天長六年(八二九)廻国途中の円仁が閉伊郡に建立した七社の明神の一社と伝え、本地十一面観音。尾崎おさき明神(現釜石市)縁起には、閉伊七所明神の一つで閉伊頼基の臣太田島源吾忠速を祀るとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報