しん‐じ【神璽】
[1] 〘名〙 (古くは「しんし」)
天子の位を示すしるし。
御璽。〔新唐書‐車服志〕
[2]
※律(718)賊盗「凡盗二神璽一者絞、謂、践祚之日寿璽」
[二] 三種の神器のうちの
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の称。
※続日本後紀‐嘉祥三年(850)三月己亥「
二天子神璽
宝剣符節鈴印等
一、奉
二於皇太子直曹
一」
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デジタル大辞泉
「神璽」の意味・読み・例文・類語
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普及版 字通
「神璽」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の神璽の言及
【三種の神器】より
…景行記,景行紀によれば東征の途次伊勢に立ち寄った日本武(やまとたける)尊はおばの倭姫命から草薙剣を授けられたが,帰途これを尾張の宮簀(みやず)姫のもとにとどめて病没したため,剣は尾張にまつられることとなったという(熱田神宮の起源)。《古語拾遺》によれば鏡と剣を移しまつるに際し模造品を造って宮中にとどめたが,これが後世即位に当たって新帝に献上される〈神璽(しんじ)の鏡と剣〉であるという。伊勢・熱田の神体の鏡・剣と宮中のそれとは元来別のものであったが,それらを統一的に物語る必要から模造品の話が作られたとみる説もある。…
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