小松菜(読み)コマツナ

デジタル大辞泉 「小松菜」の意味・読み・例文・類語

こまつ‐な【小松菜】

アブラナ変種野菜として栽培され、葉を汁の実・漬け物・浸し物などにする。若いものをうぐいす菜ともよぶ。江戸時代産地一つ江戸川区小松川にちなむ名ともいわれる。
[類語]白菜唐菜芥子菜高菜野沢菜水菜壬生菜

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精選版 日本国語大辞典 「小松菜」の意味・読み・例文・類語

こまつ‐な【小松菜】

〘名〙 アブラナの栽培変種。根生葉は長柄をもち長楕円形で縁は波状、茎葉の柄には翼があり茎を抱く。花は黄色耐寒性があり、冬の重要な野菜として栽培される。ひたし物、汁の実などにされ、正月雑煮にもよく使われる。春まきのものは、つまみ菜として、特にウグイスナという。武蔵国葛飾郡小松川村(東京都江戸川区西部)に産したことからこの名がある。ふゆな。はたけな。小松川。《季・冬》
※雑俳・柳多留‐三二(1805)「小松菜を大久保千代のためしなり」

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「小松菜」の解説

小松菜[葉茎菜類]
こまつな

関東地方、東京都の地域ブランド。
江戸川区・葛飾区足立区などで生産されている。江戸時代、8代将軍・徳川吉宗が小松川の地名から、小松菜と命名したといわれる伝統野菜。江戸庶民の重要な冬の野菜として親しまれた。現在では品種改良や施設化のおかげで周年生産されるようになった。アブラナ科野菜のなかでは、すじっぽさや辛さ・えぐみが少なく様々な料理に向く。特に、関東地方の雑煮菜として親しまれている。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「小松菜」の解説

小松菜 (コマツナ)

植物油菜品種

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