宰領・才領(読み)さいりょう

精選版 日本国語大辞典 「宰領・才領」の意味・読み・例文・類語

さい‐りょう ‥リャウ【宰領・才領】

〘名〙
かしらだって物事取締りや処理をすること。また、その人。司宰
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)一「商ひ物の宰領となり」
荷物を運送する駄馬や人夫をひきつれ、その指揮監督警衛にあたること。また、その役。夫領(ぶりょう)ともいう。
兵範記‐仁安三年(1168)一一月二二日「次国司在庁等付人夫於其物等、十荷別有採領、丈差副官使
多人数外出、旅行の際、その世話や取締りをすること。また、その人。
評判記色道大鏡(1678)一四子供の外へ出るには宰領(サイリャウ)となり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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