孺(漢字)

普及版 字通 「孺(漢字)」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] ジュ
[字訓] ちのみご・したう・たのしむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は需(じゅ)。需に懦弱の意がある。〔説文〕十四下に「子(にゆうし)なり」とあり、稚子(ちし)をいう。〔礼記、曲礼下〕に、天子の妃を后、諸侯の妃を夫人、大夫には孺人というとみえる。〔詩、小雅、常棣〕に「和樂し且つ孺(たの)しむ」とあり、楽しむ意に用いる。〔説文〕に一曰の義として「孺なり。孺はほ小なるなり」(段注本)とあるのは、〔子、修身〕に「偸儒(ゆじゅ)事を憚(はばか)る」とある偸儒と同じ語である。

[訓義]
1. ちのみご、おさなご。
2. うむ。
3. したう、したがう。
4. 愉と通じ、たのしむ。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕孺 イトケナシ・オサナシ・ミコ

[熟語]
孺嬰孺子孺歯孺児孺弱・孺人孺童孺褓孺慕・孺
[下接語]
嬰孺・翁孺・孺・孺・孤孺・稚孺・耋孺・童孺・幼孺

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報