子安神社(読み)こやすじんじや

日本歴史地名大系 「子安神社」の解説

子安神社
こやすじんじや

[現在地名]大垣市赤坂

金生きんしよう山の南麓、赤坂あかさか宿内旧中山道の北側に鎮座する。旧郷社。祭神神功皇后。「三代実録」貞観一八年(八七六)七月一一日条に「美濃国正六位上児安神」とみえ、美濃国神名帳には不破郡正二位児安大明神とある。「大垣藩地方雑記」によれば、往昔は宿の南にあったと伝えられ、寛永一八年(一六四一)の将軍徳川家綱誕生の時には、「戸田左門氏鉄社内の竹にて産刀を造りて献上せられければ、霊験ありて産安かりし」と記され、大垣藩主戸田家は当社に深く帰依している。享保一〇年(一七二五)藩主戸田氏長の奥方妊娠の際にも、霊験あらたかで、その後は藩主の奥方が妊娠した際には安産を祈願して産刀を供えるようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典・日本の観光資源 「子安神社」の解説

子安神社

(東京都八王子市)
東京の名湧水57選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の子安神社の言及

【子安神】より

…子安神の名は《三代実録》に〈美濃国児安神〉とあり,その信仰は古い。子安神には木花之開耶姫(このはなのさくやびめ)を祭神とする子安神社と,観音・地蔵などと結びついた子安観音・子安地蔵とが全国的に分布している。子安観音は中国の慈母観音の影響を受けたといわれ,幼児を抱いた慈母の像で,西日本に多く,堂または神社の形をとって祀られている。…

※「子安神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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