女踏歌(読み)オンナトウカ

デジタル大辞泉 「女踏歌」の意味・読み・例文・類語

おんな‐とうか〔をんなタフカ〕【女踏歌】

女のする踏歌平安時代、正月16日に行われた。めどうか。→男踏歌

め‐どうか〔‐ダフカ〕【女踏歌】

おんなとうか(女踏歌)

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精選版 日本国語大辞典 「女踏歌」の意味・読み・例文・類語

おんな‐とうか をんなタフカ【女踏歌】

〘名〙 女のする踏歌。平安時代以降、正月一六日、宮中で行なわれた「踏歌の節会(せちえ)」に、舞姫四〇人が、歌をうたいながら、紫宸殿(ししんでん)南庭から校書殿(きょうしょでん)を回って、退出するもの。⇔男踏歌。〔西宮記(969頃)〕

め‐どうか ‥ダフカ【女踏歌】

四季物語(14C中頃か)五月「今は、やや、其事そぎ行て、ただめどうか、おどうかのまねび」

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世界大百科事典(旧版)内の女踏歌の言及

【踏歌】より

…日本では693年(持統7),694年に漢人(あやひと)や唐人が奏しはじめたと《日本書紀》にいう。平安初期に節会(せちえ)に定着,男(お)踏歌は正月14日,宮中から始めて翌暁まで貴族の邸を巡り,女(め)踏歌は毎年正月16日に宮中で舞った。曲詞は唐様に催馬楽などを加えた。…

【踏歌の節会】より

…日本では天武天皇3年大極殿に拝朝ののち,男女の別なく行われたとも伝えられるが,持統7年(693)正月の条に〈漢人等奏踏歌〉とみえるのが《日本書紀》の初見。節会には1月14日の男踏歌,同16日の女踏歌がある。男踏歌は,天皇が清涼殿の東の孫廂に,公卿等は長橋に着座し,東庭に参入の歌人の踏歌を見,東の簀子に着座し酒肴を賜う。…

※「女踏歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」