奥山田御稲田(読み)おくやまだみいねだ

日本歴史地名大系 「奥山田御稲田」の解説

奥山田御稲田
おくやまだみいねだ

後三条天皇によって延久年間(一〇六九―七四)に設置された御稲田の一つといわれるが、直接それを証する史料はない。しかし鎌倉時代前期の山城国田原郷山司陳状断簡(禅定寺文書)に「公家御稲田者、重色無双之地也、延久聖代為永代不朽、撰膏□之地(定カ)置供御料田之後、敢無牢籠云々」とか、「奥山田供御人等」「奥山田御稲供御人」などの文言があり、奥山田の地に御稲田があり、大炊寮が管理していたことは確かである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android