到来(読み)とうらい

精選版 日本国語大辞典 「到来」の意味・読み・例文・類語

とう‐らい タウ‥【到来】

〘名〙
① とどくこと。到達すること。いたりつくこと。到着
万葉(8C後)一八・四〇七三・右詞文「以今月十四日、到来深見村
将門記(940頃か)「状同月廿八日に到来せり」
機運などが向いてくること。時機がくること。
明衡往来(11C中か)上末「右今日者。二星適相会之期。三秋即到来之初也」
徒然草(1331頃)四一「我等生死の到来、ただ今にもやあらん」
③ よそからの贈り物が届くこと。他から物を贈ってくること。また、その物。到来物
※正秀宛芭蕉書簡‐元祿四年(1691)閏八月一〇日「此柿少堅田より庭前もぎたて到来候間」

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デジタル大辞泉 「到来」の意味・読み・例文・類語

とう‐らい〔タウ‐〕【到来】

[名](スル)
時機や機運の来ること。「好機到来する」
他からの贈り物が届くこと。また、その物。「到来の品」
[類語]伝来渡来外来飛来舶来舶載訪れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「到来」の読み・字形・画数・意味

【到来】とう(たう)らい

そこに来る。唐・杜甫〔万丈〕詩 雲、到來すること深く 飛鳥も外に在らず

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