夷曲(読み)イキョク

デジタル大辞泉 「夷曲」の意味・読み・例文・類語

い‐きょく【×夷曲】

《古く「ひなぶり」に当てた「夷曲」を音読みにした語》
記紀にみられる上代歌謡一種。ひなぶり。
狂歌。ひなぶり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夷曲」の意味・読み・例文・類語

い‐きょく【夷曲】

〘名〙
① 記紀に見える上代の歌謡の一種。歌曲節奏によって名づけたもの。いきょくうた。ひなぶり。〔運歩色葉(1548)〕
② 狂歌の別称。ひなぶり。
※狂歌・徳和歌後万載集(1785)序「鳥がなくあづま歌、今やさかんに行れなれりければ、むしろ織る翁も夷曲のさまをさぐり」

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