大見得を切る(読み)オオミエヲキル

デジタル大辞泉 「大見得を切る」の意味・読み・例文・類語

大見得おおみえ・る

歌舞伎で、役者が特に際だった見得所作をする。
自信のあることを強調するために大げさな言動をとる。また、出来もしないことを出来るように言う。
[類語]誇らか揚揚得得得意鼻高高誇らしい鼻が高い肩身が広いときしたり顔自慢顔自慢たらしい会心昂然こうぜん胸を張る得意満面得意顔勝ち誇る肩を張る肩で風を切るこれ見よがし有頂天優越感意気揚揚鬼の首を取ったよう欣喜雀躍きんきじゃくやく意気が揚がるうぬぼれるのぼせるひけらかすあごをなでるどや顔所得ところえ手柄顔おご肩肘かたひじ張る天狗になる見得を切る高ぶるいい気誇示見せつける

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精選版 日本国語大辞典 「大見得を切る」の意味・読み・例文・類語

おおみえ【大見得】 を 切(き)

① 役者が舞台で、その感情のたかまりが頂点に達したときに、一時動きを止めて、にらむようにして、特にきわだった一種ポーズをとる。
② 意識して大げさな表情や言動をして、自信のほどを示し、相手を圧倒する。
日本のむこ殿(1955)〈読売新聞社会部〉石油「出光社長は〈略〉大見栄を切ったが」

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