デジタル大辞泉
「大円鏡智」の意味・読み・例文・類語
だいえんきょう‐ち〔ダイヱンキヤウ‐〕【大円鏡×智】
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だいえんきょう‐ち ダイヱンキャウ‥【大円鏡智】
〘名〙 仏語。仏の四智・五智の
一つ。
有漏の第八阿頼耶識
(あらやしき)を転じてうる
無漏智で、大きな
円鏡が万物の影をことごとく映すように、すべての真実を照らし知る仏の
智恵。密教では
金剛という。
大円鏡。
※
水鏡(12C後)下「大鏡巻も
凡夫のしわざなれば、仏の大円鏡智のかがみには、よも侍らじ」 〔
心地観経‐二〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
大円鏡智
だいえんきょうち
仏教用語。 (1) 顕教でいう四智の一つ。如来の智慧を大円鏡にたとえたもの。如来の智慧には人々の善悪の行為の結果としてさまざまな境界が現出することを知る働きがあり,ちょうど大円鏡に映るようであるので大円鏡智という。 (2) 密教でいう五智の一つ。阿 閦 (あしゅく) 如来の智慧を表わす。また東方,地大,菩提心を表わす。
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