尾根(読み)おね

日本大百科全書(ニッポニカ) 「尾根」の意味・わかりやすい解説

尾根
おね

谷と谷または盆地と盆地などの間にあり、連続している山地の突起部をいう。山背、山稜(さんりょう)の同義語。尾根の規模は、山地の規模によって異なる。同じ山地にあり主分水界を形成している尾根の規模は、一般に支脈のそれよりも大きい。尾根の配列は、地質構造や構成岩層の分布が複雑である所ほど入り組んでいる。高山寒冷地帯にあり氷食・周氷河両作用が激しい所では鎌(かま)尾根が形成される。

[有井琢磨]

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精選版 日本国語大辞典 「尾根」の意味・読み・例文・類語

お‐ね を‥【尾根】

〘名〙 山の高い所。みね。また、山頂と山頂との間に連続している高い部分。脊梁(せきりょう)
※俳諧・泊船集(1698)五「一尾根はしぐるる雲かふじのゆき」

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デジタル大辞泉 「尾根」の意味・読み・例文・類語

お‐ね〔を‐〕【尾根】

山の峰と峰とを結んで高く連なる所。また、隣り合う谷と谷とを隔てて連なる突出部。脊梁せきりょう稜線りょうせん
[類語]山稜稜線分水嶺鞍部山襞山際山の端

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世界大百科事典内の尾根の言及

【登山】より

…針のように鋭い岩峰で,ニードルneedleと同じ。 尾根両側が谷で囲まれた頂稜部の総称。頂上からの主尾根から派生する尾根は支尾根。…

※「尾根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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