小佐渡丘陵(読み)こさどきゅうりょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小佐渡丘陵」の意味・わかりやすい解説

小佐渡丘陵
こさどきゅうりょう

新潟県西部,佐渡島の南東部を占める山地。別称小佐渡山地。新第三紀末の褶曲運動によってできた丘陵性の地塁で,北西部の大佐渡山地に比べて低く,最高部は大地山(646m),経塚山(636m),国見山(630m)などである。山体は新第三紀の粗面岩質安山岩からなり,南西,北東の両端は西三川,宿根木(しゅくねぎ),住吉姫崎海岸段丘,東部の前浜海岸は直線状の断層海岸をなす。気候は温暖でツバキが多く,各種の竹林があり,八珍柿(はっちんがき)の名で知られるカキが栽培される。トキの飼育保護センターがある。一帯小佐渡県立自然公園に属する。

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世界大百科事典(旧版)内の小佐渡丘陵の言及

【佐渡島】より

…両津市および相川,佐和田の両町に官庁の出先機関が集中している。島の地形は,北東から南西に走る北部の大佐渡山地と南部の小佐渡丘陵(山地),および中央部の国中平野からなる。北東から両津湾,南西から真野湾が湾入し,両津湾岸に海跡湖の加茂湖がある。…

※「小佐渡丘陵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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