堤防・隄防(読み)ていぼう

精選版 日本国語大辞典 「堤防・隄防」の意味・読み・例文・類語

てい‐ぼう ‥バウ【堤防・隄防】

〘名〙
河川氾濫(はんらん)波浪浸入を防ぐため、河岸・海岸沿いに築く土砂・石・コンクリートなどの構造物。つつみ。どて。堤塘(ていとう)
令義解(718)営繕「凡近大水堤防之処。国郡司以時撿行」
※土(1910)〈長塚節〉二「人工で築かれた堤防が僅に湖水と川とを区別する」 〔史記‐秦始皇本紀〕
② (━する) ふせぎささえること。限度を守ること。
長秋記‐大治四年(1129)六月一四日「頗似堤坊
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一「必ず健旺の道理、及び善良の慣習を以て、これを隄防(〈注〉ササヘフセグ)すべきなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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