和布刈神社(読み)メカリジンジャ

デジタル大辞泉 「和布刈神社」の意味・読み・例文・類語

めかり‐じんじゃ【和布刈神社】

福岡県北九州市にある神社。旧県社。祭神は、比売大神ひめおおかみ彦火火出見尊ひこほほでみのみことほか仲哀天皇または神功皇后創建と伝えられる。和布刈の神事で名高い。隼人明神。速戸社。

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精選版 日本国語大辞典 「和布刈神社」の意味・読み・例文・類語

めかり‐じんじゃ【和布刈神社】

福岡県北九州市門司区門司にある神社。旧県社。祭神は、彦火火出見尊鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)、豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)ほか二柱。仲哀天皇または神功皇后の創祀と伝える。和布刈神事が行なわれる。和布刈の明神。速戸(隼人)明神。早鞆(はやとも)明神。

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日本歴史地名大系 「和布刈神社」の解説

和布刈神社
めかりじんじや

[現在地名]門司区門司

速戸はやとに所在。関門海峡に面して鎮座する。史料上は早友大明神・隼部明神(和漢三才図会)・隼人社(倉府俗話伝)などとみえる。仲哀天皇九年の創建と伝え、社殿は足利尊氏をはじめ大内氏・仁保氏・細川忠興・小笠原氏らにより造営されたという(和布刈社速戸明神伝記)。仁保常陸介隆慰を願主とした天正三年(一五七五)一二月の修造棟札写がある(門司叢談)

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デジタル大辞泉プラス 「和布刈神社」の解説

和布刈(めかり)神社

福岡県北九州市門司区にある神社。祭神は比売大神(ひめおおみかみ)、日子穂々出見命(ひこほほでみのみこと)、鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)、豊玉日売命(とよたまひめのみこと)、安曇磯良神(あづみのいそらのかみ)。仲哀天皇の時代の創祀と伝わる。名称の「めかり」は“ワカメ(和布)を刈る”の意で、旧暦正月に行われる「和布刈神事」(県の無形民俗文化財)が有名。

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世界大百科事典(旧版)内の和布刈神社の言及

【和布刈神事】より

…一般には和布刈祭と呼ばれており,旧暦の大晦日夜半から元旦にかけて同時に,山口県下関市住吉神社と福岡県北九州市門司区の和布刈神社(隼人明神,早鞆(はやとも)様とも呼ばれる)で行われる神事。両神社とも神功皇后の三韓征伐伝承に深い関係をもつといわれ,住吉神社の社伝では最初の神主践立(ほんだち)命が神功皇后の命により壇ノ浦の和布(ワカメ)を刈り,元旦の供え物としたことから始まるとされる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」