未明（読み）びめい

精選版 日本国語大辞典

び‐めい【未明】

〘名〙 (「び」は「未」の漢音) まだ夜の明けきらないとき。夜明け前。みめい。

※内裏式（833）五月五日観馬射式「其日未明。中務省置_二尋常位於庭中_一」

※梵舜本太平記（１４Ｃ後）二「未(ビ)明に預人の許へ使者を遣して」

み‐めい【未明】

〘名〙 夜がまだすっかり明けきらない時。明け方。夜明け前。びめい。〔文明本節用集（室町中）〕

※浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記（1781）二「和田兵衛殿も未明(ミメイ)より登城にて」 〔後漢書‐董卓伝〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

み‐めい【未明】

まだ夜が明けきらない時分。びめい。
[補説]気象庁の天気予報等では、午前0時頃から午前3時頃までをさす。→明け方 →朝
[類語]明け方・夜明け・曙・明け・朝まだき・暁・黎明・朝明け・残夜・かわたれ時・白白明け・朝ぼらけ・有明・東雲しののめ・払暁・早暁・薄明・夜明け前・鶏鳴・あした・朝方・朝っぱら・早朝・モーニング

び‐めい【^▽未明】

⇒みめい（未明）

出典　小学館

普及版 字通

【未明】みめい

夜あけ前。〔後漢書、卓伝〕卓、く火のるを見、兵を引いてにみ、未に西に到る。少の北に在りと聞き、因りてきて奉す。～怖して涕泣す。

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出典　平凡社「普及版 字通」