北九州市(旧豊前域)(読み)きたきゆうしゆうし(きゆうぶぜんいき)

日本歴史地名大系 「北九州市(旧豊前域)」の解説

北九州市(旧豊前域)
きたきゆうしゆうし(きゆうぶぜんいき)

面積:二八二・〇七平方キロ
小倉北こくらきた区・小倉南こくらみなみ区・門司もじ

小倉北区・小倉南区・門司区・戸畑とばた区・若松わかまつ区・八幡西区・八幡東区からなる北九州市(総面積四八五・二五平方キロ)は県の北東部に位置する。東部は周防灘に臨み、北西部は響灘に面し、これを結ぶ関門海峡対岸は山口県下関市。西部は遠賀おんが芦屋あしや町・水巻みずまき町、中間市、鞍手くらて鞍手町、南は直方のおがた市、田川郡赤池あかいけ町・方城ほうじよう町・香春かわら町、京都みやこ勝山かつやま町、南東部は行橋市、京都郡苅田かんだ町と接する。市域の東半部を占める小倉北区・小倉南区・門司区は近世までは豊前国に属し、西半部の四区は筑前国のうち。

旧豊前国の三区域では南部に福智ふくち(九〇〇・六メートル)りゆうヶ鼻(六八〇・六メートル)ぬき(七一一・六メートル)などがあり、竜ヶ鼻や平尾ひらお台の西手を北流するむらさき川が合馬おうま川・東谷ひがしたに川・神竹かんたけ川などを合流して小倉市街地で北九州港(関門港)に注ぐ。周防灘には竹馬ちくま川・櫛毛くしけ川・奥畑おくはた川などが流入する。当市域は九州島の最北部に位置するため、瀬戸内海・山陰地方、さらに日本海側の影響も受ける文化の交錯地帯である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報