呉羽丘陵(読み)クレハキュウリョウ

デジタル大辞泉 「呉羽丘陵」の意味・読み・例文・類語

くれは‐きゅうりょう〔‐キウリヨウ〕【呉羽丘陵】

富山県中央部、富山平野にある丘陵。最高地点は城山の145.3メートル。この丘陵性の山地を境に東側呉東ごとう西側呉西ごせいという。呉東地域は急斜面で、富山市内や立山連峰展望がよい。呉西地域は緩やかな斜面で、ナシを中心とする果樹園が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「呉羽丘陵」の意味・わかりやすい解説

呉羽丘陵
くれはきゅうりょう

富山県の中央部に突出する丘陵性山地。北部にある呉羽山標高は77メートル。富山平野を呉東(ごとう)と呉西(ごせい)に二分する。東側は急斜し西側は緩斜し低い丘陵地となる。このため東側は神通(じんづう)川、富山市街、立山(たてやま)連峰の展望がよく県定公園となっている。丘陵は旧国道8号で二分され、北側は呉羽山または呉羽公園といわれサクラの名所。この東側に五百羅漢(ごひゃくらかん)で知られる長慶寺(ちょうけいじ)や富山市の民俗資料館、考古資料館、売薬資料館などがある。西側に県立図書館、県埋蔵文化財センターがある。旧8号南側の城山地域に呉羽ハイツ、展望台などがある。南部にある最高所の城山(145メートル)は戦国末の白鳥城跡で、この西側に県少年自然の家、北陸電力の電照農場があり、ナシの果樹園が多い。城山地域の南西にファミリーパークといわれる動物園がある。呉羽丘陵東側の五福と南端の杉谷台地に富山大学キャンパスがある。

[深井三郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「呉羽丘陵」の意味・わかりやすい解説

呉羽丘陵
くれはきゅうりょう

呉羽山丘陵ともいう。富山県,富山平野を東西に分ける丘陵。城山 (145m) が最高点で,呉羽山,八ヶ山などがある。古くから丘陵の東を呉東 (ごとう) ,西を呉西 (ごせい) と呼びならわしてきた。東縁は断層崖急傾斜をなすが,西側はゆるやかな台地でナシ,ブドウ,茶,野菜などが栽培され,富山市の近郊畑作地域となっているが,住宅地化が著しい。城山,呉羽山の頂上付近は呉羽丘陵県定公園に指定され,レクリエーション地域。

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事典・日本の観光資源 「呉羽丘陵」の解説

呉羽丘陵

(富山県富山市)
21世紀に残したい日本の自然100選」指定の観光名所。

呉羽丘陵

(富山県富山市)
富山さくらの名所50選」指定の観光名所。

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世界大百科事典(旧版)内の呉羽丘陵の言及

【富山[県]】より

…西部は医王山から俱利伽羅(くりから)峠を経て能登半島基部にある宝達(ほうだつ)丘陵に至る丘陵性山地が石川県との県境をなしている。南部は高原性の飛驒高地の北縁部で,ほぼ中央部から呉羽(くれは)丘陵(標高約100m)が突出して富山平野を二分している。県中央部に広がる富山平野(広義)には県人口の大部分が集中し,まとまった生活圏を形成している。…

※「呉羽丘陵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」