吉備津神社(広島県)(読み)きびつじんじゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吉備津神社(広島県)」の意味・わかりやすい解説

吉備津神社(広島県)
きびつじんじゃ

広島県福山市新市(しんいち)町宮内に鎮座祭神は大吉備津彦命(みこと)。吉備国を備前(びぜん)、備中(びっちゅう)、備後(びんご)に三分した際、備後国の宗祀(そうし)として勧請(かんじょう)されたもので、備後国一宮(いちのみや)とされ、平安時代には国司崇敬を受け、1014年(長和3)四方利益(りやく)のため社頭にて法華講(ほっけこう)を営んだ記録がある。文明(ぶんめい)年間(1469~87)には僧持範(じはん)によって三重塔が建立された。旧国幣小社。現社殿(国の重要文化財)は1648年(慶安1)の建立。宝物として国の重要文化財の狛犬(こまいぬ)、毛抜形太刀(たち)がある。11月下旬に例祭が行われる。

[吉井貞俊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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