合葬(読み)ガッソウ

デジタル大辞泉 「合葬」の意味・読み・例文・類語

がっ‐そう〔‐サウ〕【合葬】

[名](スル)同一の墓に二体以上の遺骸または遺骨を葬ること。「夫婦合葬する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「合葬」の意味・読み・例文・類語

ごう‐そう ガフサウ【合葬】

江戸から東京へ(1923)〈矢田挿雲〉九「境内にその無数の髑髏(されかうべ)を合葬(ガフソウ)することとした」

がっ‐そう ‥サウ【合葬】

〘名〙 同じ場所に二体以上の死体を葬ること。夫婦、家族を葬る場合、主従の場合、無縁仏戦死者災害による死者などを葬る場合などがある。
史記抄(1477)八「呂后を長陵には合葬したほどに、薄太后をば覇陵の近く葬ぞ」 〔礼記‐檀弓上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「合葬」の読み・字形・画数・意味

【合葬】がつそう(さう)

合わせ葬る。〔大唐新語識量の初、將(まさ)に則天武后)を乾陵に合せんとす。給事中嚴善思、上して諫めて曰く、時の陵、皇后多く合せず。魏・晉以來、始めて合り。~願はくは故事に依らんと。、奏するもれられず。の士、咸(ことごと)く之れを是とす。

字通「合」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「合葬」の意味・わかりやすい解説

合葬
がっそう

複数の人を1つの棺室に葬ることをいう。合葬されるのは通常は家族ことに夫婦の場合が多い。しかし複数の人が同時に死ぬということは特殊な場合なので,先に死んだ人が別に葬られていたのをあらためて一緒に葬るか,あるいはあとで死んだ人を同一の棺室に追葬することになるものと思われる。なお,同一封土の中に棺室を異にして葬られている場合を合葬と解釈するかどうかはむずかしい問題である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「合葬」の解説

合葬

杉浦日向子による漫画作品。彰義隊に参加した少年たちの上野戦争と「江戸最後の日」を描いた作品。『ガロ』1982年7月号~1983年4月号に連載。青林堂全1巻。第13回(1984年度)日本漫画家協会賞 優秀賞受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android