吃又平(読み)ドモノマタヘイ

デジタル大辞泉 「吃又平」の意味・読み・例文・類語

ども‐の‐またへい【吃又平】

浄瑠璃傾城反魂香けいせいはんごんこう」に登場する絵師。死を決して自画像を石の手水鉢ちょうずばちに描くと、画像が裏へ抜け出る奇跡が起こる。その功で、土佐名字を許される。吃又

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吃又平」の解説

吃又平 どもりの-またへい

浄瑠璃(じょうるり)の登場人物
近松門左衛門の「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」中の大津絵師。絵筆の才が師の土佐光信(みつのぶ)にみとめられないのをなげき,自害を決意して手水(ちょうず)鉢に自画像をえがく。鉢の裏にまで絵がぬけ,その筆力のすばらしさに師から土佐又平光起(みつおき)の名をゆるされる。通称は吃又(どもまた)。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「吃又平」の解説

吃又平
(通称)
どものまたべい

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
けいせい反魂香
初演
享保4.3(大坂・嵐三右衛門座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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