只見(読み)タダミ

デジタル大辞泉 「只見」の意味・読み・例文・類語

ただみ【只見】

福島県西部、南会津郡地名只見川とその支流伊南いな川流域に位置する。日本有数の豪雪地帯

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精選版 日本国語大辞典 「只見」の意味・読み・例文・類語

ただ‐み【只見】

〘名〙 芝居映画展覧会など料金を払わなければ見られないものを、払わないで見ること。ろは。
※俳諧・紅梅千句(1655)一〇「戸ざさざる世ぞ下の関かみの関〈季吟〉 主も従者もただ見する能〈正章〉」

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改訂新版 世界大百科事典 「只見」の意味・わかりやすい解説

只見[町] (ただみ)

福島県西部,南会津郡の町。人口4932(2010)。会津越後とを隔てる越後山脈中にあって只見川上流域を占める。面積の大部分を山林が占め,冬季の積雪量が3~5mにも達する日本有数の豪雪地帯である。近世には越後に通じる八十里越,六十里越のふもとに会津藩の口留番所が置かれた。中心集落の只見は只見川と伊南(いな)川の合流点にあり,1959年田子倉ダム,61年奥只見ダムの完成によって急速に都市化が進み,奥只見観光の基地となった。電源開発事業の終了とともに一時過疎化が進んだ。その後観光開発の振興などでその打開を図っているが,近年,人口は減少傾向にある。ゼンマイシイタケナメコなどの特産があり,夏秋野菜や花卉の栽培も盛ん。成法寺観音堂や南会津の代表的民家旧五十嵐家住宅は重要文化財に指定されている。JR只見線が東西に走る。
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