古代山城遺跡(読み)こだいやましろいせき

知恵蔵 「古代山城遺跡」の解説

古代山城遺跡

香川県高松市で2002年3月、城門跡らしい遺構が見つかった。安山岩の3段構造で幅約5m、奥行き約10m。排水溝や炭化材木なども出土。すでに分かっている石垣跡なども含め、日本書紀にある屋嶋城(やしまのき)の遺跡とみられる。福岡県・大野城、大阪・奈良府県境の高安城など史書記載の山城のほか、岡山県総社市・鬼ノ城(きのじょう)、福岡県大平村・唐原神籠石(とうばるこうごいし)などの山城も、7世紀の朝鮮半島の緊張に伴う防衛施設との見方論争がある。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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