精選版 日本国語大辞典「しま」の解説
しま
〘接尾〙
① 名詞、その他、状態を表わす語に付いて、そのような様子であることを示す。さま。
※続日本紀‐天平勝宝元年(749)四月一日・宣命「父がかく斯麻(シマ)にあれと念ひておもぶけ教へけむ事」
② 時日を表わす名詞に付いて、早々の意を表わす。
※咄本・鹿の巻筆(1686)五「いかにおやぢじゃとて、正月しまに叩かしゃるは」
③ 動詞の連用形に付いて、そうしながらの意を表わす。
※咄本・吟咄川(1773)髪結「いいゑおまへにかわせますと言しまはなをうはそぎにそがれた」
しま
〘名〙 傘の中骨のこと。傘の骨と柄をまとめるろくろ。
※応永本論語抄(1420)為政第二「唐笠の軒がまはれば、嶋もつれてまわる所をば、不レ去」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報