半身(読み)はんしん

精選版 日本国語大辞典 「半身」の意味・読み・例文・類語

はん‐しん【半身】

〘名〙 (古くは「はんじん」)
① 体の半分。姿の半分。
正法眼蔵(1231‐53)自証三昧「或従知識の正当恁麽時、あるいは半面を相見す、あるいは半身を相見す、あるいは全面を相見す、あるいは全身を相見す」 〔隋書‐南蛮伝・真臘
② 特に、体の腰から上の部分。上半身
浄瑠璃・聖徳太子絵伝記(1717)五「半身丈六だるまの像」
③ 体の半分に匹敵するほどの大切なもの。
※義血侠血(1894)〈泉鏡花一八「今夜懐にせる百金は、〈略〉渠が半身(ハンシン)精血とも謂つべきなり」

はん‐み【半身】

〘名〙
相手に対して体をななめにして構えること。
※漫才読本(1936)〈横山エンタツモグリ大将剣術みたいに言ふなア。行司右を開いて半身(ハンミ)。双方片手を下しました」
② 体の半分。はんしん
※私の浅草(1976)〈沢村貞子〉父と洋服「着ながしで、舞台下手で半身(ハンミ)をみせ、柝(き)を打つ父の立ち姿は」
③ 一尾のさかなの肉を半分に切ったもの。

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デジタル大辞泉 「半身」の意味・読み・例文・類語

はん‐しん【半身】

からだの半分。からだの上下または左右の半分。「ひだり半身
上半身。「半身を起こす」「半身像」

はん‐み【半身】

相手に対して、からだを斜めに向けること。また、その姿勢。「半身の構え」
魚を二枚あるいは三枚におろしたときの身の片方

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普及版 字通 「半身」の読み・字形・画数・意味

【半身】はんしん

身体の半分。

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デジタル大辞泉プラス 「半身」の解説

半身

英国ウェールズの作家サラ・ウォーターズの長編ミステリー(1999)。原題《Affinity》。

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