精選版 日本国語大辞典 「勅符」の意味・読み・例文・類語
ちょく‐ふ【勅符】
〘名〙 古文書の様式の一つ。大宝令公式令に規定があったが、養老令で除かれた。国家の重要事件に際して天皇の勅を直接に国司に下す文書。勅符の伝存するものはない。平安時代になっても、固関、開関などのときには儀礼的に勅符が内記によって作成された。
※続日本紀‐天平一二年(740)九月癸丑「遣二勅符数十条一、散二擲諸国一」
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