函館公園(読み)はこだてこうえん

日本歴史地名大系 「函館公園」の解説

函館公園
はこだてこうえん

[現在地名]函館市青柳町

明治一二年(一八七九)一一月に開園した北海道初の本格的な公園で、函館山の東麓に位置する。明治六年一月太政官は「人民輻輳ノ地」では「古来ノ勝区名人ノ旧跡等、是迄群集遊観ノ場所」を公園とするように求めたが(「太政官日誌」維新日誌)、広大な境内地を有する寺社や一般に開放できる名所・旧跡の少ない函館では、翌七年四月段階でも公園とする地所は決まっておらず、開拓中判官杉浦誠は開拓使東京出張所の調所広丈に対して、谷地頭やちがしらの御用畑(越後出身の松川重明が安政年中に尻沢辺村内の荒蕪地を開いたもの)を公園地に決めてもらいたいとの意向を伝えている(公文録)。御用畑はその後に公園地として確保されたが、懲役場の囚人たちを使役して植樹清掃などを行う程度で、整備された公園として一般に開放するまでには至らなかった(明治一五年「函館公園図記」、「函館市史」など)

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事典 日本の地域遺産 「函館公園」の解説

函館公園

(北海道函館市青柳町17)
北の造園遺産指定の地域遺産(第1次(2010(平成22)年))〔第1号〕。
1874(明治7)年開設。1879(明治12)年函館駐在の英国領事リチャード・ユースデンの呼びかけで、大整備が行われた。2004(平成16)年文化財保護法による登録記念物に指定

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事典・日本の観光資源 「函館公園」の解説

函館公園

(北海道函館市)
日本の歴史公園100選」指定の観光名所。

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デジタル大辞泉プラス 「函館公園」の解説

函館公園

北海道函館市にある公園。日本の歴史公園100選に選ばれている。

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