精選版 日本国語大辞典 「出抜」の意味・読み・例文・類語
だし‐ぬき【出抜】
〘名〙
① =だしぬけ(出抜)①
※玉塵抄(1563)三七「敵のよわうなったなりをないたぞ。だしぬき、はかりことぞ」
② (形動) =だしぬけ(出抜)②
※俳諧・富士石(1679)四「大鉋(なた)や出しぬきにあふ雪の松〈調楽〉」
で‐ぬ・ける【出抜】
〘自カ下一〙 でぬ・く 〘自カ下二〙
① 通り過ぎる。通り越す。出てしまう。〔文明本節用集(室町中)〕
② 他のものより特にすぐれている。群を抜く。〔詞葉新雅(1792)〕
だし‐ぬ・く【出抜】
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「扨(さて)は口惜事ごさんなれ。義朝はだしぬきけるよな」
いだし‐ぬ・く【出抜】
〘他カ四〙 他人のすきをみて先を越してする。だしぬく。
※十訓抄(1252)七「始めはゆゆしくはやりたちたりけれども、終にいだしぬかれにけり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報