八木浜村(読み)やぎはまむら

日本歴史地名大系 「八木浜村」の解説

八木浜村
やぎはまむら

[現在地名]びわ町八木浜

大浜おおはま村の北にあり、北部で川が琵琶湖に注ぐ。北から北東にかけて下八木村・上八木村があり、古くは一括して八木と称せられたと考えられる。隣接して弓削ゆげがあることから古代の矢作部曲の分住した地とみる説があり、地内北東端からいちつぼよりきゆうつぼまでの数詞坪地名の遺称とその遺構が残る。康平三年(一〇六〇)四月二一日の近江国愛智庄司等解(東大寺文書)に「浅井郡矢儀庄」とみえ、段別三斗の地子が五斗に引上げられ「是近代例也」といわれている。また元応元年(一三一九)一〇月日の日吉社家注進状案(生源寺文書)によれば「北部内八木」の地に一町の神田があった。村名は永享七年(一四三五)七月日の長浜八幡宮奉加帳(東浅井郡志)にみえ、「蔭涼軒日録」長禄三年(一四五九)八月二一日条には「等持寺領江州八木浜」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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