傅(漢字)

普及版 字通 「傅(漢字)」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音]
[字訓] つく・かしずく・たすける・もり・わりふ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(ふ)。若木の根を包んで扶植する形で、ものを扶持する意がある。〔説文〕八上に「相(たす)くるなり」とあり、輔相することをいう。金文の〔叔夷(しゆくいはく)〕に「女(なんぢ)我を(かんじゅつ)に(たす)けたり」とあり、を傅の意に用いる。

[訓義]
1. つく、人につく、かしずく、たすける、そう。
2. もり、おもり、もり役。
3. いたる、近づく。
4. かきつける、てがた、わりふ。
5. 付と通じ、わたす。

[古辞書の訓]
名義抄〕傅 ツク・カシツク・ツカフ・ミヤツカヘ 〔字鏡集〕傅 ツタフ・タスク・ツク・ツカフ・カシヅク・タタ・ワカツ・タノム・ミヤヅカヘ・トトノフ

[語系]
傅piuaは扶・輔・賻biuaと声近く、みなたすける意がある。phiuaは〔説文〕に「輔(たす)くるなり」、〔爾雅、釈詁〕に「弼・・輔・比は(たす)くるなり」とあり、これらもみな同義の語である。

[熟語]
傅愛傅育傅益傅爰・傅会傅郭・傅御傅近・傅君傅合・傅彩・傅相傅飾傅奏傅致傅著・傅傅納傅婢・傅父・傅粉・傅別傅姆・傅面傅麗
[下接語]
王傅・外傅・賢傅・師傅・少傅・太傅・帝傅保傅

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android