普及版 字通 「俸(漢字)」の読み・字形・画数・意味
俸
常用漢字 10画
[字訓] ふち・たまもの
[字形] 形声
声符は奉(ほう)。〔玉〕に「俸は小なる皃なり」とあり、形容の語。また別に「俸祿なり」とあるのが字の本義。奉はもと神に奉献するもの。人に賜うものを俸という。漢代にはなお奉を用い、〔漢書、宣帝紀〕「今小皆事にむるも奉祿し。其の百姓を漁すること毋(なか)らんと欲するも、(かた)し。其れ百石以下に、奉十五をせ」の語がある。俸はその後起の字。
[訓義]
1. ふち、禄、俸秩、粟米。
2. たまもの。
3. 小さい、ささやか、俸。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕俸 オキテ 〔立〕俸 オキテ・ササグ・オキツ
[語系]
俸・奉biongは同声。捧phiongも同系の語。俸は古くは奉を用いた。
[熟語]
俸季▶・俸給▶・俸金▶・俸銀▶・俸絹▶・俸券▶・俸工▶・俸冊▶・俸貲▶・俸賜▶・俸日▶・俸恤▶・俸▶・俸餉▶・俸深▶・俸薪▶・俸銭▶・俸秩▶・俸米▶・俸満▶・俸余▶・俸糧▶・俸廩▶・俸廉▶・俸禄▶
[下接語]
加俸・給俸・月俸・減俸・公俸・厚俸・週俸・食俸・職俸・折俸・増俸・秩俸・日俸・年俸・薄俸・罰俸・半俸・本俸・余俸・吏俸・廩俸
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報