余薫(読み)ヨクン

デジタル大辞泉 「余薫」の意味・読み・例文・類語

よ‐くん【余薫】

あとまで残っている香り。残り香余香
先人の残した恩恵余光余慶

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精選版 日本国語大辞典 「余薫」の意味・読み・例文・類語

よ‐くん【余薫】

〘名〙
① 残りのかおり。時が経っても後まで残っているかおり。余香。〔温故知新書(1484)〕
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉初「坂の両側花木数百株を栽、錦繍馥、返魂香を焼かずして而して余薫有り」 〔蘇軾‐和張昌言喜雨詩〕
② 先人の恩恵。先人の残した恩徳。余慶。余徳。余光。
保元(1220頃か)上「十善の余薫にこたへて、先帝太子と生れ、世澆薄なりといへども、万乗宝位をかたじけなくす」

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普及版 字通 「余薫」の読み・字形・画数・意味

【余薫】よくん

余香。

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